乾燥肌にはご用心! Vol.10
冬場になると、皮膚にかゆみが起こる人って、多いですよね。 虫さされのように、‘ここが痒い!’といった部分を特定できればいいんですが、だいたいはブツブツなどの症状もなくあちこちにかゆみがでます。 かいていると、他の場所もかゆくなって・・・止まらない。 赤みや湿疹など、症状がはっきりしないぶん、特に何もせず放っておきがちになります。 しかし、この原因の多くは、皮膚が乾燥しておこります。 年を重ねるごとに、肌の水分量・皮脂量が減っていき、皮膚の役割である 外からの刺激から守るという、バリアのような機能が低下していきます。 これが、乾燥肌を引き起こし、刺激に対して敏感に反応し、かゆみがおこります。 なので、水分・皮脂量をなるべく保つために、毎日のケアが大切になってきます。
まず、乾燥からくるかゆみを止めるには、保湿が効果的です。 入浴後、皮膚がぬれている状態で保湿剤をぬりましょう。特に乾燥のひどい人や、箇所には、上からワセリンを重ねて塗ることもおすすめです。 また入浴時に、ナイロンタオルでのゴシゴシ洗いをしたり、熱い湯・長湯・硫黄(いおう)の入った入浴剤は避けましょう。 ボディソープは、皮脂を落としすぎるおそれがあるので、使いすぎないでください。 コタツを出されている方もいると思います。が、ずっとコタツに入っていたり、暖房のきいた部屋で体が温まってくると、かゆくなってきます。 コタツに長時間入りすぎたり、部屋を乾燥しすぎないように、加湿にも心がけましょう。 着る物では、チクチクするようなウール・ナイロンなどの化繊をきるときは、肌に優しい、木綿の下着を選びましょう。
若い人の乾燥肌は、ダイエットなどでの食事の偏り・胃腸虚弱などが考えられます。 手足が冷えている人に多くみられる傾向があります。 食事はバランスよく。しっかり栄養をとりましょう。\(○^ω^○)/ ♪(゚▽^*)ノ⌒☆
不眠・・・(ФоФ) ( ̄・ ̄)o (´_` )qq vol.9
布団に入っても、なかなか眠れない・早く目が覚めて、その後眠れない・睡眠時間のわりには熟睡感がない・・・。 睡眠の質や量の不足=不眠の状態です。不眠になる原因は、さまざまです。 病気によるものや、気温差、ストレス、薬によるものなど・・・。悩んでいる人は、たくさんいると思います。
治療としては、まず睡眠薬があります。 速効性はありますが、長期間の使用で、依存性や薬に対する耐性の問題があります。 また、服用量の調節が難しい場合(日中まで眠気が残る、といったような人)、 体の機能が低下している人は、特に薬が蓄積する傾向がみられます。 あるいは、睡眠薬自体をあまり飲みたくない人もいます。このような人には、漢方薬が頼りになります。
ただ漢方薬には、速効性がないことが多いので、早急に不眠を改善する必要がある人は、西洋薬(睡眠薬)をおすすめします。 漢方では、ただ不眠だけを見るのではなく、それ以外のいろいろな症状を聞いて、選んでいきます。 例えば、手足が冷える・火照る・イライラする・体が疲れて眠れないなどです。 相談する時は、きちんと症状を伝えてくださいね
最後に、普段の生活での注意点をいくつか。↓
- コーヒーや紅茶など、カフェインの含まれているものは、就寝前4時間はとらない。
- 喫煙も睡眠の妨げになります。就寝前1時間はやめましょう。
- ぬるめの入浴・香り・軽い読書・心地いい音楽など、自分なりのリラックス法を試してみる。
- 眠たくなってから、布団に入る。
- 定期的に運動をする。
- 昼寝は、15時までの20~30分間。
- 寝酒は、睡眠の質をさげ、不眠の原因になるのでひかえましょう。
肩こりと上手に付き合うために vol.8
日常生活にも影響するかゆみアトピー性皮膚炎
鼻炎・花粉症・アトピー性皮膚炎など、アレルギー疾患をもった人は、以前に比べて明らかに増えています。 アトピー性皮膚炎は、大人ではまれだと言われていましたが、最近は、成人になっても治らず、悩んでいる人が多いです。 ただ漫然と薬だけを続けていても、なかなか改善は難しいのが現実です。 アレルゲンを取り除く、スキンケアをおこなうことも大切です。ぜひ、参考にしてください。
~日常生活での注意点~
- アレルゲンがわかる人は、それを除去すればいいのですが、わからないことも多いと思います。 こんな場合は、ダニ退治をおすすめします。これは、ほとんどのアトピー性皮膚炎で、ダニ反応があるからです。 室内にカーペット類を敷かない、ふとんを干すなど、掃除をまめに行って、ダニを増やさないようにしてください。
- スキンケアは、風呂上りの保湿を心がけてください。 アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能の不全と考えられるため、保湿はとても大切です。 石鹸でのゴシゴシ洗いもやめましょう。
- 食事。アレルギーが決まっていれば、なるべく避けるべきです。 ただ中には、ほとんど反応がでたり、栄養面からも取り除くことが難しいことがあります。 この場合、甘い物・油物を控え、和食中心の食生活をしましょう。以前はやった、GI値(血糖上昇率)の 低い食べ物(白米より玄米、うどんよりパスタなど)を選ぶこともおすすめします。
肌は内臓の写し鏡と、以前にもお話しました。夏、一生懸命働いてくれた胃腸も、この時期疲れがでます。 プロバイオティクス(良い菌=ビフィズス菌(微生物)など)で、腸内環境を整えてあげましょう。(*’-'*)
その他、湿気によって悪化するという人はいませんか?体内に余分な水が溜まっていることが多いです。 漢方では、脾胃(胃腸)は、乾かしたほうが丈夫になると言われています。 アイスなど、甘くて水っぽいものは、なるべく避けましょう。 ちなみに、雨が降ると頭が痛くなったり、だるくなる人も、体内に水が溜まっていることが多いですね。 今回は、ライフスタイルについてお話しました。漢方は、どんな疾患でも、全身治療が基本になります。 お話をきいて、あなたに合った漢方を提案します。ぜひ、ご利用ください。♪(´∇`*)